Cinema e Opera
 
映画の中で音楽が果たしている役割は、大きく実に多彩です。
もしその音楽がオペラの中の曲だったら?使われた音楽にはそれこそテーマ曲になった程のものから、誰も気づかれずに何気なく流されているものまであります。
登場人物が鼻歌みたいにあっさり口ずさんでいたりしながらも、映画の作り手が何らかの意味を持たせている場合もあります。
もしオペラを少しでも知っていたら、もっと映画の面白さも倍増するのではないでしょうか。
今回はイタリアオペラを探してみました。

ちなみにイタリアでは、初めて製作された映画はヴェルデイのオペラ・椿姫でした。
オペラの演出方法やセットなどが、映画の演出にとても役立ったと言われています。

キリング・フィールド
アメリカ人ジャーナリストが現地の助手のことを思うシーン
プッチーニ『トゥーランドット』から‘誰も寝てはならぬ’

プリティ・ウーマン
ジュリア・ロバーツ&リチャード・ギアの二人がジェット機に乗りサンフランシスコ歌劇場へオペラを見に。
ヴェルディ『椿姫』

レイジング・ブル
主人公のボクサーが登場するシーン
マスカーニ『カヴァレリア・ルステイカーナ』

月の輝く夜に
NYに暮らすイタリア系家族を描いたこの映画は、登場人物がいかにもイタリア人らしいキャラクターに。メトロポリタン歌劇場がデートの場所。
プッチーニ『ラ・ボエーム』

ディーバ
Divaとは女神・主人公の少年が恋いこがれる歌姫。冒頭でも最後でも美しいアリアが聴かれる。
カタラーニ『ワリー』

危険な情事
コワーイこの映画では、プッチーニ『蝶々夫人』
行きづりの女と遊びのつもりで一夜を過ごした男は、女が誘ったオペラ蝶々夫人をすっぽかす。一人自室でレコードを聴く女、彼女の痛みなど露ほど知らず仲間と興じる男。そこに次第に大きな音となって鳴り響く蝶々婦人のメロディ。いかにも何かが起こりそ・・あ〜こわブルブル。

眺めのいい部屋
イタリアの青い空・花の教会そしてプッチーニの音楽ときたら、もう舞台はフィレンツェにバッチリ。この映画ではプッチーニの音楽が多用され、その核となるのが『ジャンニ・スッキキ』の中のアリア‘私のお父さん’で、愛する若者と結婚できないならアルノ河に身投げしちゃうわと父親に娘が迫る歌。その他‘フィレンツェは花咲く木のように’『つばめ』より‘ドレッタの夢’

ゴッドファーザー Part III
ドン・コルリオーネの息子がオペラ歌手となりシチリアの歌劇場に立つ。オペラの上演と同時にすすむストーリーがドラマティック。
マスカーニ『カヴァレリア・ルスティカーナ』

1990
「ヴェルディが死んだ!」というセリフから始まる物語。
ヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』

暗殺のオペラ
ヴェルディ『アッティラ』『リゴレット』『イル・トロヴァトーレ』

ルナ
オペラ歌手の母親との近親相姦の物語。
ヴェルディ『仮面舞踏会』『イル・トロヴァトーレ』

白夜
ジャン・マレーが下宿の老婆と孫娘をオペラに連れていくのがほほえましい。
ロッシーニ『セビリアの理髪師』

夏の嵐
1886年オーストリアの支配下にあったヴェネチアのフェニーチェ劇場のシーンから始まる物語。ヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』の3幕終わりのテノールによる「武器を取れ!」の声に応じて観客は熱狂し「外人はヴェネチアから出ていけ!」と叫ぶ。当時のイタリアのナショナリズムの高まりをヴェルディをとうして表現。

そして船は行く
ニノロータ没後2作目で、音楽はクラッシックのみ使用。
第一次世界大戦前の豪華客船を舞台に貴族・芸術家・難民など多彩な人物が登場するノスタルジックなコメディ。全体がオペラの様な語り口で、しばしば登場人物が突然歌い出す。

筆:ゆうこたろう♪