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バーリBariの南に位置するポリニャーノ ア マーレPolignano a Mareで電車を降り、あるレストランを体験するために海方面
へ向かう。駅前に小さな道しるべが立っているように、ここはそのレストランが在ることでも有名な街なのだ。
海に面した街のはずだが、この駅から海を感じることはできない。レストランの案内矢印を信じてあるポイントまで来ると、目指す海が見えてくる。あるポイントとは、小さい道ながら街の主要道路なのか、なかなか渡らせてもらえない道をクランクのように渡るポイントで、そこまで来るとようやく空とも海ともつかないブルーが、ベージュや白い石造の家々の道先に姿を現わす。近いようでなかなか遠い海までの真っ直ぐな道は、徐々に近づくアドリア海との感動の出会いを醸し出すのに程良い長さだ。
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駅に降り立った後、真っ先にレストランを目指し昼食の予約を入れたものの、その時間にはまだ早い。しばらく街中をぶらぶらと散策することにする。
街の広場では、12時を知らせる教会の鐘の音に、お腹の音も催促している。しかし、教会前の広場で遊びに夢中になっている子供達は、そんなことは気にも止めない。南イタリアの昼食の時間には、まだ早いと言うことか。 |
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住宅地の中の小道は、庭先から色鮮やかな花々が溢れ、訪問者の目を楽しませてくれる。青い海は光に輝き、真昼の太陽は容赦なく白い壁をより白く、窓辺を飾る赤やピンクの花の色をもより鮮やかに写
し出す。赤・青・白で彩られる街の風景は、まるでギリシャを思わせる。
長く伸びた海岸線に平行した道から、幾筋もの道が海に向かって延びている。その先端にある、テラスのような見晴らし台は、風光明媚なポリニャーノ ア マーレを臨むのに、もってこいのポイントだ。長い歳月を掛け弓なりに侵食された海岸線と、岸壁を利用しながら重なり合う建物の姿は、まるで要塞のようにも見える。 |
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その岸壁は、子供から大人まで地元の太公望のポイントでもあるらしい。釣り糸を何本も垂らし、魚が食らいつくのを待っている。魚といえば・・・そろそろ予約の時間だ。本日のイベントでもあり、この町訪問の最大の目的を思い出した。それはともかく、彼らのバケツの中は見なかったことにしておこう。
"Grottaグロッタ"という名のこのレストラン。自然の侵食を利用し、海賊のアジトを思わせる雰囲気の、文字通
り洞窟のレルトランだ。波に侵され、橋渡しされたステージがレストランホールになっていて、天井の高いオープンエアーのホールは、海に解放的に広がっている。ホールの奥にはさらに洞窟があり、外から波が廻り込んでは岩に打当たる光景は、恐しくもあり迫力満点。
ドラマティックな風景にあおられたのか、蒸す・焼く・煮込んだ魚介を、脳が欲する限りこれでもかという程食べる傍ら、美味しい食事には美味しいワイン、この地方の”ロコロトンドLocorotondo”
という白ワインを、食の進む限り飲み続けた。さらりとした辛口のワインで、魚料理にはピッタリだ。美味しい料理とすばらしい景色は、想像を超える食欲を誘い、私の記憶の中で、3本の指に数えられる程の量
を食したと断言できる。 |
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重い体を引きずり息も荒く来た道を戻る姿は、まるで、陸に上がって慣れない立歩行をするアザラシかトドのようだったかも知れない。
さておき、スバラシイ食事の時間をありがとう。 写真提供:MIYUKI |
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