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ミラノから急行電車で約30分。おしゃべりをしているとあっという間にローディ Lodi の駅に着く。駅の前に延びる一本の道、ダンテ・アリリエーリ通り viale Dante Alighieri は、整備された幅の広い道で、話に聞いていた「可愛らしい中世・ルネッサンスの街」っといった雰囲気はあまり伺えない。
このダンテ・アリリエーリ通りを真っ直ぐ進んだ突き当たりに、悲しくも落書きされた、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世
Vittorio Emanuere の像が目印となっている、広場とは名ばかりなほど小さな、カステッロ広場
Piazza Castello が現れる。 広場はすっかり道路となってしまっているが、広場に面
した建物の壁や瓦の色が、歴史を感じさせる。 |
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広場に向かって右手の、小さなお店が軒を連ねる、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世通
り corso V.Emanuele へと進む。8月も半ば、町の人は海へ山へとバカンス真っ只中。しかも、お昼過ぎとあって町中静かだ。けれども脚は、テラスを彩
る花々や、わずかな人の気配に誘導されるように、町の中心地であるヴィットリア広場
Piazza della Vittoria に向かっている。 |
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| 周辺を豊かな田園で囲まれ、農業と酪農の盛んなこの地の食材屋が、ことごとく閉まっているのは残念だ。しかし、せっかくの快晴。とりあえず広場まで行き腹ごしらえをしてから、ゆっくり河まで散策してみることにしよう。 |
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ヴィットリオ・エマヌエーレ2世通りからヴィットリア広場への入り口は、広場の角にある中世の回廊によっていったん窄まっている。その隙間からは、大聖堂
Cattedlare がチラリと見え、その姿はかなり大きいように思えた。
しかし、この広場に一歩脚を踏み入れると、大聖堂の両脇に建ち並ぶ、さほど背丈の変わらない家々や、想像以上に大きかった広場が、大聖堂をさっきよりもずっと小さく見せている。飾り気は無いが、暖かみのある風貌を持つ大聖堂と、ひしめき合う家々の、かすれたピンクやレモン色の壁が、この広場の雰囲気をより一層、優しく、品の良いものにしている。人の気配が少ないのも手伝ってか、想像以上にしっとりと落ち着いた“可愛らしさ”だ。 |
さて、14時をまわってしまったので、当然リストランテやトラットリアは開いていない。この広場に面
したバールだけが2件だけ開いていた。空の青色に良く映える、真っ白なパラソルのあるバールを選んで席に着く。バールの屋内の雰囲気も魅力的だが、今日のような日はやっぱり外の席がいい。
遅い昼食に、モッツァレラ&トマトのパニーニと絞りたてのオレンジジュースで一息つく。こんな天気の良い昼下がり、のんびりと大聖堂を眺めながら、外でとる昼食のなんて贅沢なこと。
お腹も、気持ちも満タンになったところで、いざ町の散策へ。 |
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まず、広場から延びるインコロナータ通り via Incoronata に面して建つ8角形のインコロナータ聖所記念堂
Santuario dell'Incoronata へ。ここは外観だけ見ると、素通りしたくなるほど、かなり簡素で味気のないものだが、どのガイドブックを見ても、その内装の華々しく輝かしいことが写
真を交えて記されている。
インフォメーションでもらった解説によれば、ロンバルディア州におけるルネッサンス建築の傑作であり、内装はヴィザンチン様式のブルーとゴールドといった色使いであるとのこと。
残念なことにこのインコロナータ聖所記念堂は、たまたま!?開いていないため、今回は見ることが出来なかった。これでまたこの町に来る理由が出来たなっ、と思いつつウンベルト1世通り corso Unberto ?へ向かう。 |
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そのウンベルト1世通りへの入り口とも言えるアーチの手前から、この通
りに沿って弧を描いて建つ市立博物館 Museo Civico のファサードを見ることができる。すると、アーチの曲線と建物の曲線、そして通
りの曲線という角度の異なる曲線によって距離感が狂わされ、不思議な感覚に襲われる。しかし、そのアーチをくぐり振り返ると、通
りも建物も何もなかったように直線を描いている。「さっきの感覚はいったいなんだったのだろう?」と、狐にでも摘まれたような気持ちでそこを通
過し、ウンベルト1世通りの先にあるアッダ通り corso Adda を下ると、アッダ河
Fiume Adda に架かる橋が見えてくる。
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橋の上まで行き、アッダ河沿いの土手に繋がる階段を降り、その土手の上にある通
りのベンチに腰をかけてひと休み。
市街地からすぐの河なのだが、遠出した気分になるほど緑の生い茂る風景が広がり、空気もひんやりとしていて、美味しい。釣りを楽しむ人々の姿や水遊びをする子供の歓声に時間を忘れてしまうほど。 |
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| だんだん空がオレンジ色になってきて、気がつけば帰りの電車の時刻が迫っていた。ここの名物マスカルポーネチーズを使ったドルチェを食べずしてこの地を去ることになるとは・・・。次の楽しみを残して、後ろ髪を引かれる思いで駅へと急いだ。 |
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