| 音に導かれる様に進んでいった場所は、四方から道が集合する中心的広場だった。雨上がりの午後、広場の石畳は、水打ちされたように光っていた。フレスコ画に彩
られた、まるでステージのような建物の一郭では、賑やかな民族音楽が奏でられている。町の様子から、どうやら今日は、音楽祭が催されているらしい。坂道の途中にあるバールもぎっしりと人が座って、それこそ豊かな時間に酔いしれている。我々は、そんなゆとりを横目に、取りあえず観光をする。
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小さなお城は、これといって見る物が無い代わり、城壁の見晴らしからは、可愛さがギュッと詰まったような街並みをみせてくれた。
この風景には見覚えがある!
ガイドブックで紹介されているアーゾロの町のショット写真そのもの。観光客が我先にカメラに収めようとする通
り、つまりはビューポイントだった。 |
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しつこい様だが、見る物もあまりない城の庭を歩いていると、突然、アフリカ音楽風の音が大きな太鼓と共に始まった。あまりに突然だったので、いたずら?何?と、意味もわからず音の出何処を探すと、アースカラーのお揃いの民族衣装に身を包んだ4人組が、2階の回廊でノリノリで演奏しているではないか。なるほど、音楽フェスタは町の至る所で開かれているんだ。
そして我々の観光モードは、ここで終わりとなった。せっかくだから、暫く城の庭に面
したバールで、彼らの演奏に聞き入ろうではないか。体中に振動が伝わる、エネルギッシュな演奏は観衆の拍手を誘う。イタリアでカンツォーネならぬ
、アフリカ音楽・・ですか。まっ、いいか、、結構ちかい大陸だし・・。意味不明。 |